坂本宰の影 + 津田貴司の音『DOCOZO』
2018年5月26日(土)
昼の部 開演15:00〜
夜の部 開演20:00〜
予約2500円/当日3000円
ご予約受付 hrsh.kato@gmail.com
会場:anoxia
こうして部屋の電気を消して、いつものように天井を眺めていると、カーテンの隙間から微かに光が差し込んでいることに気付きます。
10分くらい見つめていると、やがて刃物で切りつけたような青白い直線が天井に浮かび上がります。
それを確認すると、やや安心して目を瞑ります。
暗闇に残ったその像は、太ったり痩せたりしながらゆっくりと姿を変え動き出します。
僕はその残像に名前こそ付けませんが、これから出会うかもしれない、まだ生まれてこない「影」なのだと、
なぜかそう思ってしまいます。
次第に指先と足元が痺れ出し、それが体を這うように上ってくると同時に、ラジオのようなノイズ音が聞こえてきます。
眠りが訪れたのだと悟ります。
その瞬間、言い表せないほどの何かが込み上げてきて、まだ生まれてこないその影に手を差し伸べたくなります。
そして、眠りに落ちるとき、心の中で「何処ぞ…」と呟くのです。