「水を汲む」。「水」や「汲む」といった名詞や動詞は個人の記憶や思考が含まれることにより意味が変わってくる。本来の意味(それがあるとしたら)を離れてそれ自体が単独で外部から切り離された記号になる。そんな重厚さを伴う試みを言い換えてみると「純粋な美術行為」とも言えるのだろう。むしろ美術行為としか言いようがない何かに変容する。純粋であると感じられるほどの独立性は記号と意味の結び付きの操作によって生じる。逆に言うと、このことから従来の記号と意味の関係を再考する機会を得ることができる。無理に否定する必要はないが、もう一度考えてみるということ自体に価値があるのではないだろうか。もちろん再考すべきは「水」や「汲む」だけではない。それはすべての記号にまで及ぶ。行為や現象は記号がないと認識することができない。男たちは一体何を何するのだろうか。
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5/20(日)
anoxia lounge「種を蒔く」vol.2「水を汲む」言水ヘリオ
@上池袋anoxia
https://anoxia2018.hatenablog.com
open14:00- start14:30-
1000円
定員15名(ご予約の方優先。ご予約・お問合せは下記まで)
hrsh.kato@gmail.com
ゲスト:言水ヘリオ
ナビゲーター:田口賢治
進行:加藤裕士
今回の「一本の酒」は「水」です。
イベント開催日の数日前に富士の麓まで「水を汲み」に行きます。その水は言水ヘリオの記憶の中にあります。それがどんな水だったのか、そしてこれから汲みに行くものがそれなのか。その道中の話。そしていまに至る、水にまつわる話。
言水ヘリオ
1998年~2007年、展覧会の情報誌『etc.』を発行。『せんだいノート ミュージアムって何だろう?』(監修:仙台市教育委員会、発売:三樹書房、2011年)編集。「路地と人」元メンバー。現在は書籍の組版に携わる。
上池袋anoxia
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