anoxia

上池袋anoxia

3/22〜3/29 時形時景②

時間を主軸に据えた展覧会です。展示作品における時間をどのように捉えていますか?私は極まっている作品は時間を直接体感させると思っています。ここでいう時間とは単純に音楽や舞台や映画のように作品の継続時間のことです。つまり、優れた作品はライブである。
なぜこのように考えるかというと、私の意識的な美術体験の原風景がそもそもそういった類のものだったからです。学生時代にマーク・ロスコ展を体験し開眼しました。絵画作品なのに時間の経過と共に出来事が移り変わり、収束しました。終わったとはっきり分かる瞬間がありました。
音楽は終わるために演奏される、という考え方があります。音楽を生み出すだけではなく、しっかり死なせることを考えなくてはいけないと私も思います。それは展示作品も同様で、しっかり死ぬためにしっかり生きる。むしろ人生そのものですね。

3/22〜3/29 時形時景①

時形時景
会場:銀座奥野ビル306号室
http://306project.web.fc2.com/index.htm
期間:2020年3月22日(日) 〜 3月29日(日)
時間:平日 16:00〜20:00
土日 13:00〜18:00
観覧料:無料 (イベント料金別途)
主催:セグメンツ事務局

詳細はこちらになります。
https://segments.info/event/tokei-tokei.html

f:id:anoxia2018:20200214165830j:image

2/14〜3/1 ダイアリーソング③

魂を常に正しい位置に配するとは、存在の然るべき境界を明確に受け止めることだと最近考えています。それでは境界とは?存在が先だってその後に境界が生まれるのではなく、まずは無数の境があって、そこから浮かび上がってくる(かのように見える)界のことを存在と呼べるのではないでしょうか。つまり境界=存在そのもの。境をしっかりと見極める必要があります。判断基準を制度や慣習に委ねるのではなく、個人がどう決めるかが肝ですね。その手がかりの一つとして波動・リズムが考えられそうです。

2/14〜3/1 ダイアリーソング ②

言水:
「死者を思う」っていうとき、「死者」 そのものを思っているのではなくて、 その死者が生きていたときのことを思い出しているのではないか。 死者そのものを思うことができるだろうか、 死者の声を聞くことはできないだろうか。 というようなことを今日はなんとなく考えていました。
 
加藤:
死者はなかなか対象としずらいとは思います。「死者そのもの」 を具体的に認識することができないですし。
ただ、だからこそとも思います。認識することができない、 でも存在することは感覚で分かる、 ということを作品というまた別の存在によって世界に刻むことがで きるのではないだろうかという希望です。 それをやらなくちゃと感じるか感じないかの違いが人によってもち ろんありますが、 やらなくちゃと自分が感じてしまった以上やらないわけにはいきま せん。
どこまでも届かなそうな感じがしますがそれをどうしても捨てられ ない。そんな気持ちで自分はやっています。
 
言水:
もの、や、こと、でなにかできると考えたり、 あるいは知らぬ間になにかやっている、というのは、 加藤さんのおっしゃるような「希望」なんだなと、 読んで思いました。ありがとうございます。
 
加藤:
自分にとって希望はとても大きいです。「死」だったり「鎮魂」 などについて考えることは生きるうえでとてもポジティブなことだ と思っています。優しさそのものと言えるかもしれません。
死者そのものへの思いだったり死者の声を聞きたいと思うことも、 やはり優しいことなのではないかと思います。
 
福家:
私は「祈り」もそういうことなんだと思います。
そして、死者とは他人だけではなく自分でもあるから「鎮魂」 して常に正しい位置に配しておきたいなぁと思います。
 
言水:
ああ、自分も死者なんですね! 福家さんからうかがった、自分を鎮魂するということ、 瞑っていた目が開いた思いがしました。
 
(2019年12月17日のやりとり)

 

---

2月に言水ヘリオさんと福家由美子さんと私の3人で展覧会をやらせていただきます。イベントページの詳細にもありますが鎮魂はもちろんのこと、死に非常に近い内容にはなると思います。この3人(と藤崎くんの4人)は去年からより密に思考を共有しているのですが、その流れのなかでこのタイミングで展覧会があるというのはとてもしっくりきます。さらに、4人で展覧会直前に足利遠征をしようと考えていてそれも展示作品に少なからず影響を与えるのではないかと思っています。グループ展的な感じではなく、3人で1つの作品を作ります。

ここからはさらに個人的な話です。私は展覧会を行うのは初めてですが、やること自体は普段の演奏とまったく一緒です。むしろ媒介が音だけであることに少し違和感がありましたのでいい機会をいただけて嬉しいです。存在が然るべき地点にいて欲しい。または、存在の然るべき境界を明確に受けとめたい。これらは現時点の私にとっての鎮魂の行動指針です。まずはより思い遣りをもって物事に接しないといけないなと思っています。

3人それぞれこの展覧会への想いはあるはずですが、3人の核がとても似ていることをお互いに分かっているので、変な言い方ですが安心感がとてもあります。この核をさらに多くの方々と分かち合えれば。ぜひお越しください。

2/14〜3/1 ダイアリーソング ①

ダイアリーソング  言水ヘリオ 福家由美子 加藤裕士
 
会期
2020年2月14日(金)〜3月1日(日) 水曜定休日
 
時間
(平祝日)16時〜21時30分、(土日)15時〜21時30分
 
会場
gallery DEN5
東京都杉並区和泉1‒3‒15 市場入口
070‒6469‒6908
 
交通
京王線代田橋」駅北口より徒歩約5分
 
地図
https://www.google.com/maps/ place/%E7%B4%8D%E6%88%B8/@35. 6729459,139.6581576,20z/data=! 4m13!1m7!3m6! 1s0x6018f304fefd4ca9: 0x4d84fa7324886220! 2z44CSMTY4LTAwNjMg5p2x5Lqs6YO9 5p2J5Lim5Yy65ZKM5rOJ77yR5LiB55 uu77yT4oiS77yR77yV!3b1!8m2! 3d35.672698!4d139.6581258!3m4! 1s0x0:0xb84f4504b951ed01!8m2! 3d35.6727475!4d139.658275
 
〈加藤裕士の演奏〉
2月15日(土)、2月22日(土)、3月1日(日) 各日17時〜17時30分
 
〈三人のトーク
2月29日(土) 17時〜18時
 
●演奏・トーク中は展示が見づらくなりますことご了承ください
 
●1階の立ち飲み「代田橋 納戸」の営業時間は、
(平祝日)17時〜23時、(土日)16時〜23時
 
-
代田橋 納戸とgallery DEN5は、
元現代HEIGHTSの岩田さんと藤井さんがやっている
立ち飲みとギャラリーです
Instagram: nando.galleryden5

f:id:anoxia2018:20200214164731j:image

.

迎合・忖度ではなく、その空間の波動が淀まぬようにすることを行動の前提の一つにする。然るべき所作を理解し実行することが大事です。調和させる、ではなく、調和の内部にお邪魔するということで、それを実現するためには愛がないと絶対にできません。また、その想いが込められた行為が鎮魂です。魂なんて目に見えず具体的にこれと示すことができないと思うのならば、目が見ることのできるすべての物事を見ることから始めてみてください。目に見えるものも目に見えないものも本質は同じです。世界に存在する個体であるということ。存在には根と羽根があります。根は存在の根源から伸びるもの、羽根は存在の遠い場所に飛び立ちたいという願いです。根と羽根はどんな存在もある同じ空間で出会い、絡まり合っていて、その空間では存在の各個体に違いはありません。では、各個体に違いがあるように見える現世の一つの個体でありながら、その空間に想いを馳せることはできないのでしょうか。(ちなみに、自分はその空間を座標と呼んでいます。元ネタわかりますか?)
そう考えてみると、鎮魂とは存在と座標との接触を試みることだとも言えます。もちろんこれは見方の一つにすぎません。ただ、このように考えるとやるべきことが明確になります。自分が鎮魂をどうしても求めてしまう限り、それは永遠に続きます。