anoxia

北鎌倉/音楽/美術

3/22〜3/29 時形時景②

時間を主軸に据えた展覧会です。展示作品における時間をどのように捉えていますか?私は極まっている作品は時間を直接体感させると思っています。ここでいう時間とは単純に音楽や舞台や映画のように作品の継続時間のことです。つまり、優れた作品はライブである。
なぜこのように考えるかというと、私の意識的な美術体験の原風景がそもそもそういった類のものだったからです。学生時代にマーク・ロスコ展を体験し開眼しました。絵画作品なのに時間の経過と共に出来事が移り変わり、収束しました。終わったとはっきり分かる瞬間がありました。
音楽は終わるために演奏される、という考え方があります。音楽を生み出すだけではなく、しっかり死なせることを考えなくてはいけないと私も思います。それは展示作品も同様で、しっかり死ぬためにしっかり生きる。むしろ人生そのものですね。