anoxia

北鎌倉/音楽/美術 Hiroshi Kato hrsh.kato@gmail.com

6/10 種を蒔く/津田貴司

6/10(日)
anoxia lounge 「種を蒔く」vol.4「きく」津田貴司
@上池袋anoxia
https://anoxia2018.hatenablog.com
open14:00- start14:30-
1000円
ご予約の方優先。ご予約・お問合せは下記まで
hrsh.kato@gmail.com

 

ゲスト:津田貴司
ナビゲーター:田口賢治
進行:加藤裕士

 

今回の「一本の酒」は「泡盛」です。
麹の香り=風土のエートス、フィールドレコーディングに行った土地の風土や体験から。薫を聞く=音を聴くという「知覚」。「きく」という動詞の意味を、聴覚から切り離し、香りや気配を感知、大気の具合を察知する。嗅覚というのは、五感の中でも一番曖昧でありながら、「鼻が利く」「何か臭う」とか科学的根拠のない判断基準を決定づける、感覚の水準器。 領域と領域をまたぎ、縫う、飛び越える、「知覚」について考察します。

 

豊島区上池袋4-20-1
東武東上線「北池袋」より徒歩5分
JR埼京線板橋駅」より徒歩10分

 


津田貴司
サウンドアーティスト。ソロユニットhofliとしてフィールドレコーディングに基づいた音楽活動を展開、「stilllife」「Les Trois Poires」「星形の庭」などユニットでの演奏活動も活発に行っている。津田貴司としてサウンド・インスタレーションを発表するほか、ワークショップ「みみをすます」シリーズを継続。また音楽批評・福島恵一とともにリスニング・イベント『松籟夜話』のナビゲーターをつとめるなど、聴くことと奏でることの間を往還する活動をしている。主なCD作品は『湿度計』『雑木林と流星群』『十二ヶ月のフラジャイル』『木漏れ日の消息』など。2017年にはアルゼンチンの音楽家Federico Durandとのコラボレーション『Niebla y jardines tomados por las plantas』をSPEKKよりリリース。2017年より『木漏れ日の消息』インスタレーション版を、淡路島、東京、尾道など各地でアップデートしながら展開している。
http://hoflisound.exblog.jp

 


「十四の心に耳を傾ける」聴く
きく、門構えに耳:聞く、耳へんに「十四の心に耳を傾ける」:聴く、表外字“たずねる・問う”:訊く、のぎへんにりっとう:利く
音・声を耳で感じとる、耳に感じて、知る「雨の音を聞く」「この近くと聞いて来た」。心を落ち着け注意して耳に入れる、傾聴する「音楽を聴く」。人の言うことを理解し受け入れる、従う、ききいれる「願いを聞く」「内に入りてそそのかせど女はさらに聞かず(『源氏物語 明石』)」。たずねて答えを求める、問う「名前を訊く」「自分の胸に訊く」。においをかぐ、鑑賞、調べる「香を聞く」。 酒を味わって優劣などを判定する、利酒。釣りで当たりがあったか竿さおをあげて合わせる。
−「大辞林」より

 

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6/3 種を蒔く/坂本宰

6/3(日)
anoxia lounge 「種を蒔く」vol.3「ひとりあそび」坂本宰
@上池袋anoxia
https://anoxia2018.hatenablog.com
open19:00- start19:30-
1000円
ご予約の方優先。ご予約・お問合せは下記まで
hrsh.kato@gmail.com

※場内喫煙可能です

 

ゲスト:坂本宰
ナビゲーター:田口賢治
進行:加藤裕士

 

今回の「一本の酒」は「アイリッシュコーヒー」です。

「ひとりあそび」

時折静かな場所にいると
自分の耳鳴りが気になる
自分の耳鳴りは
自分以外の誰にも届かない
誰かの耳鳴りを聞きたくても
自分には聞くことができない

目を開けていても
閉じていても
変わらないほど
光の射さない場所にいると
しだいに幾何学的な模様が浮かんでくる
自分が見ているこの幾何学模様を
誰かに見せることはできない
暗闇の中にいるはずなのに
いつまでも幾何学模様がうろついて
闇が訪れることはありません

あるとき店主がコーヒーをそっとテーブルに置いて
横目に気になりながらもばたばたと忙しく
口をつけた時にはすっかり冷めて
口に含んだ瞬間
ふわっとリキュールの良い香
あのさりげない感じ
あの味を探して遠く及ばず
・・・
  記憶の味というのはとても曖昧で
  なおかつどんどん美化して育って
  アイルランドの西の外れのカフェで
  そのアイリッシュコーヒーが忘れられず
  同じ味を探しても
・・・
全く違う場所と時間での経験の記憶に
なぜかアイリッシュコーヒーがぽつんとある
・・・
  挽いているときの音や挽きたての豆の匂い
  ひとりの時間、自分だけの記憶、耳が鳴る、幾何学模様
・・・
コーヒーを淹れること=ひとりの時間
互いの記憶がずれたまま重なって
時間を経てもなおテーブルの上に残されたコーヒーカップに
アイリッシュコーヒーを注ぐとしたらどんな味だろう

 


坂本宰
日常に垣間見る「影」の存在を日々観察し、思考と実践を繰り返す活動家。自らの身体に光を当て、シルエットを投影するパフォーマンスを1991年より開始。以降、その独自の表現行為は現在に至るまで、ほぼ変わらず一貫している。



豊島区上池袋4-20-1
東武東上線「北池袋」より徒歩5分
JR埼京線板橋駅」より徒歩10分

 

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5/27 Alexander Technique meeting

前回、参加者だけでなく公園で遊んでいる人や犬にも小さな非日常感を与えた 『Alexander Technique meeting』の第二弾が早くも開催されます!ちょっとした工夫で世界が違って見えるようになってしまいます。今回も公園でやれたらいいなと思っています。ぜひご参加ください!

 

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5月27日(日) 『Alexander Technique meeting』 @上池袋 anoxia (https://anoxia-kamiikebukuro.tumblr.com/)

open 14:00/start 14:30

予約 2000円/当日 2500円

 

◎アレクサンダーテクニーク

感じることと動くこと

忙しく過ぎてゆく毎日の暮らしの中で 「すること」にちょっとだけ待ったをかけてまわりのものを、あらためて「感じる」ことをしてみませんか。

例えば足元の床や椅子の座面、それから空気でも。 ただ「そこにある」と思い出すだけで、身体がゆるやかに反応し始めます。 まわりのものとの関係性の中で、その時の自分にぴったりのバランスを自然に見つけに行くのです。

さて、そこから動き始めてみたら、何が起きるでしょう。 まわりのものとの関係性を通して身体について考える、 そんな時間にしたいと思っています。

 

●アレクサンダー・テクニークとは

心身の無意識のクセに気づき、それをやめていくことで、その人が本来持っている能力を引き出す、動きの再教育メソッドです。F.M.アレクサンダー(1869〜1955)はオーストラリア生まれの舞台俳優。本番中に舞台上で声が出なくなるという事態に見舞われ、その原因を自力で解明したのがテクニークの始まりです。何かがうまくいかないときに、努力を付け加えるのではなく「やりすぎていることをやめる」という引き算の発想です。欧米では俳優や音楽家の基礎レッスンとして普及しているほか、医療の分野では腰痛に対する効果が認められています。

 

●講師:滝波日香理

体力のなさや慢性的な頭痛に悩まされていたことをきっかけに、アレクサンダー・テクニークに出会い、会社勤めをしながら7年かけて資格を取得。「できないこと」が体の使い方ひとつで「できること」に変わるという経験を重ね、自己イメージが大きく変わりました。2016年より吉祥寺などでレッスンを行なっています。

 

※ご予約・お問い合わせ hrsh.kato@gmail.com(加藤)

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5/26 坂本宰の影 + 津田貴司の音『DOCOZO』

坂本宰の影 + 津田貴司の音『DOCOZO』
2018年5月26日(土)
昼の部 開演15:00〜
夜の部 開演20:00〜

予約2500円/当日3000円
ご予約受付 hrsh.kato@gmail.com

会場:anoxia

こうして部屋の電気を消して、いつものように天井を眺めていると、カーテンの隙間から微かに光が差し込んでいることに気付きます。

10分くらい見つめていると、やがて刃物で切りつけたような青白い直線が天井に浮かび上がります。
それを確認すると、やや安心して目を瞑ります。

暗闇に残ったその像は、太ったり痩せたりしながらゆっくりと姿を変え動き出します。

僕はその残像に名前こそ付けませんが、これから出会うかもしれない、まだ生まれてこない「影」なのだと、
なぜかそう思ってしまいます。

次第に指先と足元が痺れ出し、それが体を這うように上ってくると同時に、ラジオのようなノイズ音が聞こえてきます。
眠りが訪れたのだと悟ります。

その瞬間、言い表せないほどの何かが込み上げてきて、まだ生まれてこないその影に手を差し伸べたくなります。
そして、眠りに落ちるとき、心の中で「何処ぞ…」と呟くのです。

 

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5/20 種を蒔く/言水ヘリオ

「水を汲む」。「水」や「汲む」といった名詞や動詞は個人の記憶や思考が含まれることにより意味が変わってくる。本来の意味(それがあるとしたら)を離れてそれ自体が単独で外部から切り離された記号になる。そんな重厚さを伴う試みを言い換えてみると「純粋な美術行為」とも言えるのだろう。むしろ美術行為としか言いようがない何かに変容する。純粋であると感じられるほどの独立性は記号と意味の結び付きの操作によって生じる。逆に言うと、このことから従来の記号と意味の関係を再考する機会を得ることができる。無理に否定する必要はないが、もう一度考えてみるということ自体に価値があるのではないだろうか。もちろん再考すべきは「水」や「汲む」だけではない。それはすべての記号にまで及ぶ。行為や現象は記号がないと認識することができない。男たちは一体何を何するのだろうか。

 

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5/20(日)
anoxia lounge「種を蒔く」vol.2「水を汲む」言水ヘリオ
@上池袋anoxia
https://anoxia2018.hatenablog.com
open14:00- start14:30-
1000円
定員15名(ご予約の方優先。ご予約・お問合せは下記まで)
hrsh.kato@gmail.com

 

ゲスト:言水ヘリオ
ナビゲーター:田口賢治
進行:加藤裕士

 

今回の「一本の酒」は「水」です。
イベント開催日の数日前に富士の麓まで「水を汲み」に行きます。その水は言水ヘリオの記憶の中にあります。それがどんな水だったのか、そしてこれから汲みに行くものがそれなのか。その道中の話。そしていまに至る、水にまつわる話。

 

言水ヘリオ
1998年~2007年、展覧会の情報誌『etc.』を発行。『せんだいノート ミュージアムって何だろう?』(監修:仙台市教育委員会、発売:三樹書房、2011年)編集。「路地と人」元メンバー。現在は書籍の組版に携わる。

 

上池袋anoxia
豊島区上池袋4-20-1
東武東上線「北池袋」より徒歩5分
JR埼京線板橋駅」より徒歩10分

 

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4/21 anoxia lounge「種を蒔く」vol.1 「生活:旅」

生活と旅。それは土地と自らの想像力の掛け合わせであり、本質的には同じものなのではないだろうか。更に、「土地」と「想像力」それぞれを突き詰めて考えていくとそれもまた同一のものであると言えるかもしれない。自分に帰結する。しかし自意識ではない。内と外という境が曖昧な領域。けれども内と外がしっかりとそこに在るという状態。そして移動、それに伴う時間。それらが混然一体となって自分が消え、霞みがかった存在が現れる。

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4月21日(土)
anoxia lounge「種を蒔く」vol.1 「生活:旅」
open 19:00/start 19:30
1000円

ゲスト:鈴木日出海
ナビゲーター:田口賢治
進行:加藤裕士

豊島区上池袋4-20-1
東武東上線北池袋駅」より 徒歩5分
JR埼京線板橋駅」より 徒歩10分

 

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