anoxia

上池袋anoxia

6/3 種を蒔く/坂本宰

6/3(日)
anoxia lounge 「種を蒔く」vol.3「ひとりあそび」坂本宰
@上池袋anoxia
https://anoxia2018.hatenablog.com
open19:00- start19:30-
1000円
ご予約の方優先。ご予約・お問合せは下記まで
hrsh.kato@gmail.com

※場内喫煙可能です

 

ゲスト:坂本宰
ナビゲーター:田口賢治
進行:加藤裕士

 

今回の「一本の酒」は「アイリッシュコーヒー」です。

「ひとりあそび」

時折静かな場所にいると
自分の耳鳴りが気になる
自分の耳鳴りは
自分以外の誰にも届かない
誰かの耳鳴りを聞きたくても
自分には聞くことができない

目を開けていても
閉じていても
変わらないほど
光の射さない場所にいると
しだいに幾何学的な模様が浮かんでくる
自分が見ているこの幾何学模様を
誰かに見せることはできない
暗闇の中にいるはずなのに
いつまでも幾何学模様がうろついて
闇が訪れることはありません

あるとき店主がコーヒーをそっとテーブルに置いて
横目に気になりながらもばたばたと忙しく
口をつけた時にはすっかり冷めて
口に含んだ瞬間
ふわっとリキュールの良い香
あのさりげない感じ
あの味を探して遠く及ばず
・・・
  記憶の味というのはとても曖昧で
  なおかつどんどん美化して育って
  アイルランドの西の外れのカフェで
  そのアイリッシュコーヒーが忘れられず
  同じ味を探しても
・・・
全く違う場所と時間での経験の記憶に
なぜかアイリッシュコーヒーがぽつんとある
・・・
  挽いているときの音や挽きたての豆の匂い
  ひとりの時間、自分だけの記憶、耳が鳴る、幾何学模様
・・・
コーヒーを淹れること=ひとりの時間
互いの記憶がずれたまま重なって
時間を経てもなおテーブルの上に残されたコーヒーカップに
アイリッシュコーヒーを注ぐとしたらどんな味だろう

 


坂本宰
日常に垣間見る「影」の存在を日々観察し、思考と実践を繰り返す活動家。自らの身体に光を当て、シルエットを投影するパフォーマンスを1991年より開始。以降、その独自の表現行為は現在に至るまで、ほぼ変わらず一貫している。



豊島区上池袋4-20-1
東武東上線「北池袋」より徒歩5分
JR埼京線板橋駅」より徒歩10分

 

f:id:anoxia2018:20180518195616p:image